ご入居者様 ご家族様
ミソノピアの母体でもあり、自分が育った介護会社でもあり、人生の恩師が理事長でもある
社会福祉法人 伸こう福祉会 では、11月は“死者の月”であり、法人に関わられた方々のために祈る月と言われています。自分もこの時期になると教会に行き、お亡くなりになられた方々を思い出していました。
お亡くなりになられた方々から教えられたことは、「今」を大切に今できることを“今やる”という気持ちです。
伸こう福祉会の教えのなかに・・・
“利用者らしさを支える”ための方針『 杖のかわりに 』という合言葉があります。
『杖』とは
利用者によって「杖」を利用する理由は異なります。
・「足の代わりに」使う ・「姿勢を維持するために」使う ・「安全に移動するために使う
・「念のために」使う ・「おしゃれのために」使う
同様に、私たちの施設を利用してくださる理由は様々です。
・「介護が必要だから」使う ・「家族のために」使う ・「楽しみのために」使う
・「自立したいから」使う ・「つながりを求める」ので使う ・「もっと元気になりたいから」使う
・「いざというときが不安だから」使う
私たちは「杖」のように、利用者の「使う理由」にあわせて自らが臨機応変にカタチを変えたサービスを提供する。
・「介護が必要だから(例:お風呂にはいるため)」使う方には、ゆっくりとした入浴の時間を
・「家族のために」使う方には、家族への情報提供をしっかりと
・「楽しみのために」使う方には、アクティビティの充実を
・「自立したいから」使う方には、何ができて、どんな支援が必要かの確認を
・「つながりを求める」方には参加できる機会の提供を
・「今よりも元気になりたい」方には、機能維持訓練を
・「いざというときが不安」な方には、頻繁な連絡、声掛けを
私たちは「杖のかわり」となり、お手伝いをさせていただいております。
そして・・・
自分の学びは、すべて“お客様”から学んできました。
サービスには正解があるようでないようなものかもしれません。
私たちは常に謙虚になり、その時々のお客様の表情や言葉から、“ふさわしいサービス”とはなにか?
を自問自答しております。
2023年10月運営懇談会ご意見箱(第439回)記載
~ 先日、当施設内で亡くなられた方の「お別れ会」がありました。当施設内で亡くなると毎月の懇談会で
「〇〇さんが亡くなられました」という報告がありますが、それだけでは何となく寂しいい気がします ~
というご意見がありました。
この回答として、懇談会資料の中での“訃報”の欄では、日付や居室番号、氏名だけではなく、その方との
心に残っている「おもいで」を一文、記載させていただきます。
2023年11月10日 廣井 健吉
心に沁みました。