ご入居者様 ご家族様
「俳句の宿題があるから、題材を探しに行きたい」という90歳近い母親から連絡がありました。
「どこに行こうか?」とインターネットにて行き先を考えていましたが、第一希望、優先事項としては、
もちろん(#^^#) 我が家の愛犬(ミニチュアシュナウザー)が一緒に同行できる場所 !(^^)! です。
神奈川県帰省中は、入浴以外はずっと一緒です(笑)
もっと言えば、自分が入浴中は脱衣室にて待っているくらいです。
当日は晴天。母親を愛犬とともに後部座席に乗せ、湘南バイパスから国道134号線 海沿いを走り、茅ヶ崎、
江の島、鎌倉を過ぎ目的地の葉山へ。
葉山と言えば・・・みなさまのご存じのミソノピアで毎月ご提供しています「施設長ただいまコロッケ」をお取り寄せしている『葉山旭屋牛肉店』です。このお店で売られている正式名が「特製 葉山コロッケ」です。
そして、別名「裕次郎コロッケ」とされ、あの昭和の大スター石原裕次郎が大好きだったコロッケです!(^^)!
このお店から、5分もしないところ本日の目的地である葉山町重要文化財「森戸神社」があります。
鎌倉時代に創建され、400年以上の歴史を誇るご本殿です。
晴れた日には、ご本殿より青く澄んだ美しい海が一望、そして、江の島、その後ろには富士山が見えます。
愛犬を抱えて、母親の手を引き、ご本殿へ。
・・・の前に(笑) 『畜霊杜』に一礼です。(かつて、多くの家畜が疫病にかかった時、この杜にお参りしお願いすると病から免れることができたと云われ、以来家畜(ペット)の守護神として篤い信仰があるとのこと)
無事? 母親の参拝も終わり、本人も「初詣は久しぶり、一年ぶりかしら?」とあたりまえと思えることを笑顔で喜んで歩いているところで、神社裏手の海岸入口に誘うと、そこには石原裕次郎記念碑があります。
湘南で青春時代を過ごし、この地をこよなく愛した昭和の大スターの石碑には
『夢はとおく 白い帆に のって 消えていく 消えていく 水のかなたに太陽の季節に 実る狂った果実
たちの 先達 石原裕次郎を 偲んで』(平成元年7月17日:石原慎太郎 自筆の詩)が刻まれています。
裕次郎ブロンズ像から、見えるこれまた、裕次郎灯台。
ヨットマンだった石原裕次郎さんの三回忌を忍び、葉山灯台(裕次郎灯台)が設置されたとのことです。
灯台のプレートには『海の男 裕次郎に捧ぐ 葉山灯台』と刻まれているとのこと。
正午過ぎ、青い空、青い海・・・浮かぶように、くっきり見える江の島、その後ろに富士山。そして、白い灯台と久しぶりに並ぶ小さくなった母親との記念撮影。
記念撮影に夢中になっている自分の腕に、抱きかかえられている愛犬からの痣ができるくらいの一撃。
どうやら、自分が付近にいた犬に接近しすぎて、愛犬がびっくりしてしまったようです。
これぞ! 『飼い犬に噛まれる』でしょうか(笑)
愛犬を抱えて、母親の手を引き、自分の腕をさすりながら歩いていると、葉山市在住であった日本の詩人
堀口大学 詩碑『花はいろ 人はこころ』と刻まれていました。
どのような意味なのだろうか・・・と帰り道、この詩碑の文面が気になり、ずっと考えていました。
後日、調べてみますと『花は色 そして かおり 人は心 そして やさしさ』と書かれていました。
ちなみに、母親の宿題の成果は・・・
『 冠雪の 富士真向や 初詣 』(廣井瑞枝)
『 新春や 葉山の海の 波高し 』(廣井瑞枝)
2025年2月10日 廣井 健吉
お母さまと愛犬とご一緒のほのぼのとしたお姿が眼に浮かびます♪ 裕次郎の歌ではこの「狂った果実」が一番好きです。 人は「心」そのものですね。まだまだ私は修行が足りません・・・