ご入居者様 ご家族様
自分を「読書家」とは、思ったことは人生の中、“一度”も、“一秒”でもないのですが・・・
気に入った本に出合うと、親しい仲間に配りたくなる癖があります。
しばらくの間、いつでも読めるように机の上には、スケジュール帳の横に置いておきます。
すると、机に訪れるスタッフが「読ませてほしい」とうれしい声をかけてくれます。
この夏、好んで読んでいる本が『 恩送りの法則 』です。
~人から受けた恩はバトン。「恩返し」ではなく「恩送り」が善意の連鎖を広げる~
・仕事の帰り道、いつもより疲れを感じた日に、乗った電車で、もしも知らない人から席をゆずられたら、 あなたならどう感じますか? 実際に座る、座らないに関係なくうれしいのではないでしょうか? ところが、席をゆずられた人よりも、ゆずった側のほうが3倍も長く「幸福感」を味わえるという研究が あるのだそうです。 |
本の読みはじめの五行で共感し、最後まで一気に読んでしまいました。
恩送りの法則の中での「組織のリーダー像とは」「リーダーの役割とは」など、ページをめくるたびに胸に響いてくる内容ばかりです。
リーダーにはたくさんの役割がありますが、その中でも「より良い環境づくり」や「一緒に働く人の動機付け」はとくに大切です。そのための手段として、リーダー自らが“善意の発信源”となって、公正でおもいやりにあふれたメッセージを発信し続けること。その内容は、リーダーが各メンバーに対して関心を持ち、配慮していることのアピールだけでは足りません。各メンバー同士も、互いに信頼感を共有できるような発信であるべきです。例えば「気まずい職場を望む人はいません。互いに認め合い、励まし合える職場にしましょう」ということをくりかえし伝えてあげましょう。発信するメッセージに優しさとメンバーへの尊敬を常に込めることが、リーダーにとっての恩送りであります。 |
と書かれています。
ホームのスタッフみんなが・・・もしくは、ご入居者様も、『恩のバトン』をつなぎ合うような雰囲気づくりに成功すれば、ホーム内の信頼は強まり、働くスタッフの士気は高く保たれることになるのでしょう。
ホームにおける恩のバトンリレーの起点は、ホームのリーダーである『施設長』です。
もしも、『施設長』がバトンを渡さなくなれば、ホームは必ず劣化します。
共に働くスタッフに心から感謝し、メンバーが正しいことをするという信頼をもち続けることが大事とのこと。
『施設長』の役割とは、これに尽きると共感致しました。
そして、もうひとつ興味をもった内容がありますのでご紹介させていただきます。
(うらへ)
【たらいの法則】
水をはった「たらい」で、自分の方に水を寄せようとすると返って反対側に行ってしまう
逆に自分の反対側に水をやると、自分の方へ返ってくる
そこから、
「我が強いと結果的にあまり自分は得をせず、相手に奉仕をする気持ちになると巡り巡って自分のためになる」という教えです
『二宮金次郎の幸福論』
「人間は皆、空っぽのたらいのような状態で生まれてくる。つまり、最初は財産も、能力も、何も持たずに生まれてくる。そして、そのたらいに、自然や、たくさんの人たちが、水を満たしてくれる。その水のありがたさに気づいた人だけが他人にもあげたくなり、だれかにしあわせになってほしいと感じて水を相手のほうに押しやろうとする。そして、しあわせというものは、自分は要りません、と他人に譲っも、また戻ってくるし、絶対に自分から離れないものだけども、その水を自分のものだと考えたり、水を満たしてもらうことを当たり前と錯覚して足りない、足りない、もっと、もっと・・・とかき集めようとしたりするとしあわせが逃げていく。心の軸を相手に置くと、相手も自分もしあわせになるのかもしれません。人を思い、人の役に立つ人でありたい。」
6月30日
夏の始まりに、深川神社の総代として、「茅の輪くぐり神事」の参拝者接遇のご奉仕をさせていただきました。
施設長として、微力であっても・・・努力家でありたい53才になる夏です。
2024年7月10日 廣井 健吉
本を読まれる人と読まない人には何か大きな違いがあるように思われます。 「恩送りの法則」なるほど勉強させられました。 53歳ですか・・・。
私が本と真剣に向き合うようになった年齢です。 入居して本を読むことに距離を置いていましたが、今月は瀬戸市図書館から2冊購読予約、かねてから気になっていた長編小説を1冊買いました。 久しぶりに読書の大切さを教えられました。 感謝♪