7月22日、ミソノピア1階 105号室にて、第3回 音楽療法勉強会が開催されました!
音楽療法勉強会は、日々ご入居者さまを癒し、勇気づけている音楽療法士による、職員向けの勉強会です。
今回は第3回目の勉強会で、第1回、第2回に引き続き、「音楽療法」とは?という大きなテーマで勉強会が行われました。
第1回、第2回の様子はこちらから⇩
ホーム内では"ゆうちゃん先生"として親しまれている音楽療法士スタッフ
そもそも音楽療法士とは?
聞き慣れない療法なので、ご存知でない方も多いと思います。
音楽療法士とは
「音楽のもつ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること」
(日本音楽療法学会の定義)
とのこと。
「音楽で癒される」程度の効果ではなく、理学療法や、作業療法のように、機能改善や社会復帰なども目的とされる、とても信頼性の高い療法なんですね。
ミソノピアの音楽療法は、個別での療法と、グループセッションに分かれます。
1対1で行われる個別療法は、ご入居者さまそれぞれに必要な療法を行うために、専用のプログラムを作り、提供されます。
グループセッション(音楽療法セッション)は、集団での歌唱や、楽器のセッションをすることで達成感や心地よさを感じたり、意欲を高めることができます。
音楽療法セッションの様子はこちらから⇩
音楽療法勉強会に継続参加しているスタッフ。
初めての分野の学習ですが、真剣に先生の話を聴き、ご入居者さまのケアに活かそうとしています。
「〇〇さまに提供していた音楽療法はどういう意味があったんですか?」
不明な点を質問したり、積極的に意見を伝える場面も多く、わきあいあいとした雰囲気で勉強会が進行しました。
勉強会終了後、ゆうちゃん先生に独占インタビューをしてみました!
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-音楽療法勉強会は、何を目的に開かれているんですか?
私がミソノピアスタッフ唯一の音楽療法士なんですが、音楽療法をご入居者さまに提供する上で、どうしても他部署のスタッフとの連携が必要なんです。
場合によっては、他部署の皆さんに手伝ってもらうことも必要な場合もありまして...そのためには、音楽療法とは何かを理解してもらうことが大切なので、この勉強会を開いています。
-なるほど。各部署、それぞれ行なっていることを、お互いが知ることは大切ですね。特に音楽療法というと、我々素人では何をやっているかわからないというのが実際のところです。
そうなんです。音楽療法は勘違いされていることが多くて、
「一緒に音楽を聴いて癒される」
「歌を歌って楽しい時間を過ごす」程度のものだと。
そういう側面もありますが、音楽療法は新生児からホスピス分野まで、多くの年代、様々な状況にある方に提供できる療法なんです。
ご入居者さまの身体、精神機能を維持向上させることができます。
-理学療法士のスタッフも勉強会に参加されていましたね。理学療法士との連携によるリハビリ効果も期待できそうですよね。
それは是非、目指したいところですね!
実際に、運動障害を持つ方の歩行訓練の時に、音楽やリズムを鳴らして行うことで歩行能力を高めるリハビリも、病院などでは行われています。
熱心にメモを取る理学療法士スタッフ。
-なかなか、専属の音楽療法士がいる老人ホームは少ないのではないでしょうか?
確かに、日本ではまだまだ少ないですね!
アジアの中では日本はかなり音楽療法の研究が進んでいますが、現場で提供されている施設は少ないと思います。だから貴重ですね。
私は、音楽療法の提供が十分にできるからこそ、ミソノピアに入職したということもあります。
-なるほど。調べてみたところ、愛知県で、音楽療法を提供している老人ホーム自体少なそうですね。これから、リハビリ職の方と連携して音楽療法が提供できるとしたら、唯一無二のホームになれるかも、とワクワクします!
-最後に、先生が音楽療法を提供するにあたり、大切にされていることは何ですか?
「ご入居者さまが、音楽を通して、新しい自分と出会っていただくこと」ですね。
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ゆうちゃん先生、ありがとうございました!
今後さらなる発展が期待できるミソノピアの音楽療法で、ご入居者さまがより快適に、活き活きとご生活できたら嬉しいですね。
これからも、職員向けの音楽療法勉強会は、年内継続して開催されます。
先生、よろしくお願いします!
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