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  • kaminn1117

ミソノピアの風に漂いながら



 

 

エッセイ

           

ナイモノネダリ  

 

 

 

            kaminn

 

 


独り身の生活をするようになって、楽しみがひとつふえた。

洗い片付けである。

食器類がみるみるキレイになるサマが心地よいのだ。


洗い片付けも化粧もキレイになる大前提があるからこその世界なのだが、ときにして後者に例外を見ることがあっても、そのことは怖ろしくて口にできない。

 

化粧はナイモノネダリとは口が滑っても言えないが、一方でお酒だって酒の力を借りなければ威張れないという男たちにとっては、都合のよいナイモノネダリかもしれない。

 

化粧のことではこんな話はいかがなものか。

デートでなぜ男性が食事代を持たなければならないのかという問いに、ある女性がこう答えた。

 

「あら、わたしたちだって、男性のお相手するために使う化粧代はバカにならないわ。だったら食事代くらいは男性が持つべきよ」

 

なるほど理屈である。

男尊女卑(※1)というのはゴルフのハンディーのようなものだと仰(おっしゃ)った人がいた。つまり男性を尊ばなければ、女性と同等の力が発揮できない弱き男性への救済措置だという説もあるくらいだから、食事代を男性に持たせるのも、か弱き男のプライドを傷つけないための女性の企(たくら)みだとするならば、これほど見事な策略はない。

 




 そういえばレディーファーストだって、

体(てい)のいい「男尊女卑」なのだ。


つまり、おしなべて女性を弱者として労ってやることで、やっとこさ女性と同等の力が保てるという弱き男性の「はかりごと」なのかも知れない。

 

 

 

うーん、どうやら人類の男どもは、女性より優位という体制を確立しないことには、何事もできぬ体質であるのかもしれない。

 

 

 

独断と偏見が過ぎたようだから話は転じよう。

 

つい先ごろ、永遠の命のあるイキモノがいることを知って魂消(たまげ)た。

「ベニクラゲ」である。体長1センチのうつくしい紅色の体は年を重ねても若返りをくり返すという。

 




 

私のような不真面目な人間は、神さまは人への生まれかわりを許さないだろうから、せめてベニクラゲにというのが私のナイモノネダリだ。

 

 そのことを友に伝えるそばから、

「オマエは今の世でも次の世でも嫌われ者だから、生まれかわりは蛇しかないよ」

と言う。

 

そう・・・私の干支は辛巳(かのとみ※2)である。

 

 





※1

男尊女卑を計る「ジェンダーギャップ指数」の2023年板では、日本は調査146ヶ国中、過去最低の125位と先進国のなかで最低レベルでした。

 

※2

辛巳とは昭和16年と平成13年生まれの干支。    

この生まれの人は怒り蛇といい、 蝮のように非常にどう猛で、身体は小形でも全身の力を振るい敵に向かってゆくタイプです。 正義心、警戒心、任侠心がある。 知略がありながら実行力に乏しく放漫政策が多い。


はて? 当たるも八卦、当たらぬも八卦・・・

 

 

「おまけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノーコメント・・・

 


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