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小さな優しさを、未来へつなぐ

執筆者の写真: misonopia aichi
misonopia aichi
17 時間前
読了時間: 3分

ご入居者様 ご家族様 

 日本の夏は、“歴史の反省”からの反戦平和学習のような番組や情報、新聞、などメディアを通してたくさんの

戦争の悲惨さから、平和な社会をつくるための学びを得るよう配信されています。

特に、“戦争体験”や“被爆体験”を通して、“戦争”を二度と「繰り返さない」「起こさない」という意識を育てる教育を目的にされていることでしょう。


そのような中、自分が好んでいるミュージシャンが、被爆地でもあり故郷でもある“長崎”に向けて作った映画主題歌ということもあり、反戦映画を観てきました。

あらすじとして・・・現代から第二次世界大戦末期1945年にタイムスリップした女子高校生が、

そこで出会った特攻隊員との出会いと別れ、そして、その後・・・。

映像の中には、長崎の美しい街並み、どこかなつかしい昭和の記憶がよみがえります。

“夜空の輝く星”“あかね色の夕焼け”“ビルの間に打ちあがる花火”“夜店が軒を連ねる夏祭り”

“潮風の心地よい砂浜”なども印象深いです。

時代が変わっても色合わせない日本人の記憶に刷り込まれている四季折々の風景が、過去と現代、さらに未来

をつなぐための大事な役目を果たしています。

そして、物語に重要なのは、海がきれいに見える小高い丘にあり、たくさんのユリが咲き誇る百合丘公園です。

すべての映像がせつなく心に伝わってきます。


物語の中で、『恩返し』と『恩送り』の話がでてきます。

どちらも「ありがとう」からはじまる言葉ではありますが、“向ける”先が違ってきます。

・『恩返し』とは、自分を助けてくれた相手に返すもの

・『恩送り』とは、次の誰かに渡していくもの

恩返しできない人々に対して、返したくとも返せない気持ち、自分がしあわせになることに、自分自身を責めて

自己嫌悪になっていく主人公に対して、「恩は本人に返さなくてもいいんだよ」という言葉がありました。


『恩送り』・・・簡単な気持ちと行動で例えるのならば、「もらった優しさ」を次にまわすことであるという。

例えば、自分が救われた言葉を、今度は誰かに渡す。自分が不安になったときに、話を聞いてもらって救われたのなら、今度は自分が誰かの話を聞く、という何気ない優しさが、未来、人を支えていたりするということです。

人は、大きなことではなく、小さなことで元気になる生きものかもしれません。

もらった小さな優しさを、自分のところで止めない行動、次の誰かへ渡していく行動。

誰かにもらったものを、また、誰かへ渡していく連鎖の中で、人は支え合いができるのであれば・・・

“歴史の反省”を繰り返すことはないのでしょう。


映画の最期に、緩和病院に入院している主人公の友人が、特攻隊員から届いた「君に幸あれ」と書かれたひと言の手紙を床に落とします。


相手のこれからの人生や挑戦に対して、幸運と幸せが訪れますように・・・

別れ際や門出、励ましたいときに、あたたかく優しい応援のことばとして・・・


「君に幸あれ」その言葉が、人から人へ伝わっていくように感じられる映画でした。

映画のタイトルは、『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい』2026年夏公開

2026年9月10日 廣井健吉


 
 
 

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