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執筆者の写真misonopia aichi

夏の終わりから、秋の始まりのころ

更新日:2022年11月2日



・・・自分自身に“喝!”を入れて働かなくては・・・と、中学生以来久しぶりに、頭を丸めました。令和のこの時代では、“不思議な行為”かもしれませんが、昭和時代のはしくれの自分にとっては、自分を律するためにも頭を“坊主”にしてみました。効果があったのか、なかったことなのかどうか、わかりませんが・・・

ご入居者様みなさまや、たくさんの職員からの“やさしいお言葉”そして、“笑顔に変えて下さるご配慮”をたくさんいただき、頭を丸めるよりも、「お言葉や、ご配慮」が心に深くしみてきました。

この感想を、職員へ話し伝え、改めて“思いやり”という意味を国語辞典で調べてみました。

【思いやり】・・・他人の身の上や心情に心を配ること

ただし、思いやりには「これをすれば思いやり」といった明確な基準がありませんので、何をもって思いやりとするかは人によって異なります。


職員同士で話し合っていると思いやりがある人、ない人とは“老若男女”に関係ないという結論になりました。職員間の年齢の幅がひらいていますが、年齢を重ねたからといって思いやりがある、というわけではなく、未熟な年齢だからといって、思いやりがない、というわけではなさそうです。

まして、男性、女性ということにも関係ないようです。

介護業界で長らく働いていますが、“思いやりがある人”とばかり出会ったということではないのも事実です。そのような体験談を職員と話しながら、“思いやりがある人の共通する特徴”を調べてみました。

思いやりがある人は、わざわざ聞かなくても相手の気持ちを察することができ、相手の幸せや辛さも自分のことのように思える。

「相手を気持ちよく会話をさせてあげよう」という気配りができ、聞き上手である。

何かをしてもらった時には、礼儀を忘れない人できちんとお礼の言葉が言える。又、見返りを求めない。

相手の意見や要望を尊重した上で自分の意見を口にするので、周囲の人は、自然と思いやりがある人の意見に賛同される。

心にゆとりがあり、自然と笑顔でいて魅力的である。

損得勘定を一切持たずに他人のために行動できる。

物腰がやわらかく、誰に対しても謙虚な姿勢で接している。

ミソノピアホームのご入居者様にいらっしゃいます!いらっしゃいます!×2 このような方々が・・・。「車いすを介助しながら歩いていると、向かう方向へさりげなくエレベーターのボタンを押して下さる」

「新しいご入居者様へ、やさしくお声をかけて“お仲間に”入れて下さる」

「レストラン、又は、ロビーまで、お誘い下さり、“不安をとりのぞき”一緒に歩いて下さる」

「“楽しい時間を共有”ということからイベントなど、行事プログラムをお誘いして下さる」

「ホームでの生活にお慣れになられていない方へ、生活方法を教えて下さる」

「“美観の為”早朝に、ホーム外周の草取りをして下さる」などなど。


~思いやりの心があれば、周囲から好かれるし、何よりも自分の気持ちが裕福になるよ~ 

『得をするよ』っと、笑顔で99歳のご入居者様が教えて下さいました。


いろんな人生観、人間関係の形がありますが、人と人が一緒に過ごすときには、お互いに幸せや安心を感じることができるためには、“思いやり”が必要であるとのこと。

お坊さんのように自ら悟れませんでしたが、毎日、たくさんのご入居者様から学ばせていただいております。

廣井 健吉


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