ミソノピアの風に漂いながら
- kaminn1117
- 6月2日
- 読了時間: 3分

エッセイ
「魅せられて」
そして
「猿から宇宙」へ
kaminn(入居者)
私がミソノピアに入居した当初、館内のイベントでひとりの女性職員がジュディ・オングの「魅せられて」を凄く上手に歌われたのに驚きながら、ある映画を想い出していた。
それはまだ私が二十代のころ、厄介な人物に追われて逃げ込んだ映画館の休憩時間に流れていた歌が「魅せられて」だった。
これまでにない流れるように美しいメロディーは忘れられない曲となったが、その映画館でたまたま上映されていた映画が「猿の惑星」なのだ。
予備知識のないその映画に、私は「追っ手」のことはすっかり忘れて映画の息も詰まる展開に引き込まれながら、ラストの驚愕の大ドンデン返しはいまだに脳裡に焼きついている。
その後ある雑誌にこの映画のアンケートの声が載っていた。
「映画であれほど絶望的でショッキングなラストシーンは見たことがない」
「結末を知っていても何度でも見たい」
と。


私も観てから半世紀以上になるが「猿の惑星」はSF映画の最高傑作と名高い「2001年宇宙の旅」を超えている。
アインシュタインは一般相対論で「重力の大きい場所では光は曲がり、時間はゆっくり進む」と説いたけれど、太陽の後ろにあって見えないはずの星が見えたりするのが前者で、「猿の惑星」で「高速の乗り物の中や重力の大きい場所では時間はゆっくり進む」を映画にしたのが後者だったわけだ。
「光速を超す物質はない、時間はさかのぼれない」と説いたアインシュタインの相対性理論を根底から覆す理論を知った。
タキオンとい素粒子が光速より速く移動する。しかしタキオンは理論上の粒子だから実際には存在しない。
私には全く理解出来ない理論になるが、そのように光より速く移動するタイムマシンに乗れば過去に戻れるという。
そう映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はそれを地でいったストーリーだった。

一般相対性理論による「空間の歪み」

光速内の時間はゆっくり進む
「タイムマシンで未来から過去に来られるなら、なぜ未来からのツアー客が私達の前に来ないのだ・・・」
と言った天才物理学者のホーキング博士の言葉には思わず唸(うな)ってしまった。
研究チームは担当者を変えて確かめるらしいが、もしデータに間違いがないとしたら、理論上はタイムマシンに乗って過去に逆戻りできるというわけだ。
いくら人生をやり直したいと思ったところで、そんなことになったら人生が滅茶苦茶になってしまうからこの話は仮想のままでいてほしい。
話を戻そう。
「猿の惑星」(シリーズの第1作目です)を観ておられない方が、観ることがあったら決して途中からはご覧にならぬように、そしてM子さんにはまた「魅せられて」を聴かせてくださいね♪
猿の惑星・・・ラストシーンを改めて調べてしましました。
当時の年齢では、「猿の惑星」が本当にあるのだろうと・・・どこか恐怖心でいっぱいでした
それから、何十年も経って、「猿の惑星はない」と知りましたが・・・・現実になるのでは?
と改めて感じてしまいました
「タイムマシン」を使って、心だけでも・・・・人の過ちを正すことができたのなら・・・・・
「猿の惑星」が現実にはならないことでしょう!
そのまえに・・・・『厄介な人間に追われる』って・・・・それがいちばん恐怖を感じます